退職のきっかけ1「仕事の内容」
アラフォーHSPが仕事から逃げて無職になった話について、自校式給食の小学校の栄養士を辞めた話をお伝えしたいと思います。
その退職が過去一つらく、もう二度とこんなことにならないようにという自分自身への戒めと、転職を考えている方に対し、ちょっとでも参考になればという思いを込めています。
なお、HSPの特性に関する記述は、私がHSPを知るきっかけとなった書籍【「気がつきすぎて疲れる」が驚くほどなくなる「繊細さん」の本 著:武田友紀 飛鳥新社】を参考にさせていただいております。

合わない仕事でやる気を失った
私は、見栄っ張りです。
乗り気じゃないことも、周りから必要とされると、「やらなきゃ」と思います。
「やりたくない」とはわがままだと思われそうだからなかなか言えません。
「できない」とは相手に申し訳なく思ってしまうのでなかなか言えません。
その小学校に勤務し始めたとき、まず感じたことは、「栄養士の仕事じゃなくね?」みたいな仕事があふれていたことです。
自校式給食の小学校ですので、献立作成や発注、給食室の管理、食育の授業や、給食時指導、クラブ・委員会活動などが業務の内容だと考えていました。
実際、以前勤めていた給食センター方式の小学校では、それらが主の業務でした。
給食の提供方法が異なるので、まったく同じ業務内容ではないにしろ、それ以外の業務(給食費の管理、銀行振込、機械の修繕の手配など)に追われ、献立を考えたり、子どもたちとふれあう時間がほとんどないのです。
「なんか違うな~」と思いつつも、上記のような自分の性格も影響し、いやいやながらやり続けていました。
そしていつしか、仕事に対するやる気を失い、「食育」という本来の目的は頭から消え去り、仕事を単なる「作業」としてこなしていく日々となってしまいました。
自分の本音を出せなかった
HSPの特徴に、「自分より他人を優先する」「相手のニーズがわかり、それに答えようとする」というものがあります。
私も、「なんか違うな~」と思いながらも、「ほかの職員さんはもっと忙しいのだから、私がやらなきゃ」という思いがありました。
HSPの人が自分らしく生きていくためには、「自分の本音を大切にすること」が必要です。
私の場合、例えば上司に対して「本来の業務を明確にしてほしい」とか「食育活動をするために、業務の担当を見直してほしい」といった相談をすれば、なにかが変わって、仕事に対するやる気を失うこともなかったのかもしれません。
自分の本音を出すのは勇気がいるけど、少し周囲を観察し、「この人ならわかってくれるかも!」という人を見つけて相談してみればよかったな~という反省でした。