退職編3 「専門家に頼った話」
アラフォーHSPが仕事から逃げて無職になった話について、小学校の栄養士を辞めた話をお伝えしています。
今回は退職編その3、専門家に頼った話です。
なお、HSPの特性に関する記述は、私がHSPを知るきっかけとなった書籍【「気がつきすぎて疲れる」が驚くほどなくなる「繊細さん」の本 著:武田友紀 飛鳥新社】を参考にさせていただいております。
正直、私は逃げ方がめちゃくちゃ下手でした。周りに迷惑をたくさんかけたし、自分自身も損をしました。もし、どうしても仕事が続けられず、休職や転職を考えている方がいらしたら、出来る限りの準備をしてからをおすすめします。しかし、自分の命が一番です。どうしようもないときは自分の命を守る行動をしてほしいです。
自分対上司では埒が明かない
精神的に病み、退職の意志を伝えるも、受け入れてもらえない。そんな状況を打破するために第三者の力が必要だと考えました。
今は文章を書けるくらいには元気ですが、当時は基本的生活習慣も維持できなくなるくらい弱っていました。だれかに頼りたかったのです。
ストレス社会で、職場のメンタルヘルスが重要視されている現代、福利厚生の一環としてストレスチェックや、産業医によるカウンセリング等が整備されている職場も多いことと思います。
私の職場でも、産業医がいて、校外にはなりますが心理相談室というものも設けられていました。
しかし、産業医さんは本業も忙しく、数百人いる職員をすべてカウンセリングすることなんて不可能だし、心理相談室が開いているのも、通常業務の時間のみという、形だけの福利厚生でした。
そこで、私が頼ったのは医療機関です。
近くの心療内科を調べ、自分の症状に合いそうかホームページや口コミをチェックし、予約を取りました。
前述のとおり、現代はストレス社会です。自分の住んでいる地方でも、心療内科はどこも患者さんがいっぱいです。地域や病院によっては初診の場合は数か月待つこともあるようです。もし、受診を検討している方は、予約だけでもお早めにとることをおすすめします。
私の場合は、運よく1週間後に予約が取れ、受診することができました。
受診の流れは、
問診票記入
↓
看護師さんのカウンセリング
↓
医師の診察
↓
処方
という内容でした。
まず、問診票に沿って看護師さんが聴き取りをしてくれるのですが、その時点で今までの苦しみがぶわーっとあふれてきて、大泣きしてしまいました。
そして、一通り経緯をお話しした後、看護師さんが「引き留めは会社都合だから、本当は従わなくていいこと。今の状況を見る限り、早く休職に入ったほうがいいと思うのだけど、自分で決めるのはそれもしんどいでしょうから、先生に判断してもらいましょう。」と言ってくださいました。
自分で決めなくていい
その時、「自分で決めなくていい」という言葉にすごく救われました。
HSP気質の人は、刺激をキャッチするセンサーがそうでない人よりたくさんあって、刺激量が多すぎると限界量を超えてしまうことがあります。
その時の私も、ストレスがキャパオーバーになっていて、仕事中でも思考が停止して、頭が真っ白になることがよくありました。なので、正しい判断ができる自信がなく、誰かに頼れる、判断をゆだねられるという事がすごく安心できたのです。
結局、医師の判断も「うつ病の症状が出ているので、すぐに病休をとるように」ということでした。しかし、その場で診断書をいただくのはお断りしました。
翌日、上司に受診したことを伝え、再度退職の交渉をしました。が、それでもまだ引き留められました。そこで次の受診の際に、状況が変わらなかったことを伝え、診断書をいただきました。
初診の際にすぐに診断書をもらわなかったのは、医師の診断書には管理職といえども従う必要があり、その際は引継ぎとかも十分にできないまま強制的に病休になってしまうと思ったからです。
自分の場合は、引継ぎをちゃんとしたかったこともあり、一旦お断りしたのですが、そのほかにも、うつ病の診断が下りると、後々支障が出ることも分かったので、次回はそれをお話しできればと思います。