退職のきっかけ3「人間関係」
アラフォーHSPが仕事から逃げて無職になった話について、自校式給食の小学校の栄養士を辞めた話をお伝えします。
その退職が過去一つらく、もう二度とこんなことにならないようにという自分自身への戒めと、転職を考えている方に対し、ちょっとでも参考になればという思いを込めています。
なお、HSPの特性に関する記述は、私がHSPを知るきっかけとなった書籍【「気がつきすぎて疲れる」が驚くほどなくなる「繊細さん」の本 著:武田友紀 飛鳥新社】を参考にさせていただいております。
人間関係で失敗しがち
私は、人間関係の失敗が多いです。
中学、高校時代は些細なレベルではありますが、いじめられた経験があります。
いじめの経験を経て、自己肯定感がとても低くなりました。
それらの経験から、自分の価値は自分自身が決めるのではなく、「他者が自分をどう思っているか」で決まる。と思うようになりました。
そのため、だれからも好かれるように、自分を演じることが日常になりました。
職場では、複数の人間が集まり、仕事をします。みんな違う人間なのだから、仕事に対する考え方や、相手に対して感じる感情(好き嫌い)も十人十色なのが当たり前です。
私の仕事のやり方が合う人、合わない人、私の人間性が好きな人、嫌いな人、どちらもいて当然なのです。
けど私は、「みんなに認めてもらって、好かれないといけない」という気持ちが強く、日々、他者の顔色をうかがい、ご機嫌をうかがい、嫌われないように必死に振舞っていました。
そうしていると、どうしても仕事にひずみが生じるもので、ある日、八方美人な私の態度に業を煮やした同僚からの信頼を失い、そこから一気に人間関係が悪化し、仕事を続けることができなくなってしまいました。
演じず、本当の自分を出していく
HSPの人の特徴である「感じる力が強い」は、人間関係でも発揮されます。相手の感情を感じ取り、自分が関与していなくてもその感情に振り回されてしまいます。また、場の雰囲気や人間関係のバランスを感じ取り、「苦手な人とも仲良くする」ことを自分に課したりします。
HSPの人が人間関係でうまくいくためには、「本当の自分」を表出していくことです。苦手な人、合わない人は必ず一定数存在します。そのことを認めたうえで、それらの人とは仕事上の必要最小限の関係性にとどめ、表に出している「本当の自分」と合う人との関係性を大切にするといいです。
私の場合も、先回りして好かれようとするのではなく、「私はこういう人間です。私のやり方はこうです」と、まず示すことから始めたらよかったかな、と思います。
その後に、仕事の考えが合わない人は「そういう考え方もあるよね」と参考にさせてもらったり、性格が合わない人は「そういう人もいるよね」と必要以上に関わらないようにしたりという対応をしたほうがお互いに良好な関係性を築けたんじゃないかなと思います。
それらの経験を経てたどり着いた、自分自身の人間関係における教訓は「先回りして好かれる自分を演じない!」です。